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Channel: koudachinaoki
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みたま祭りの靖国神社に(二五二空舟木部隊慰霊昇殿参拝)

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 今日は、昭和19年6月から7月にかけ、硫黄島上空の空戦で壊滅した第二五二海軍航空隊舟木部隊(司令・舟木忠夫中佐、飛行隊長・粟信夫大尉)の、毎年恒例の慰霊昇殿参拝のため、みたま祭りの靖国神社へ。

 

「7月15日、令なくして靖国神社舟木部隊提灯下に集合」

 

 と、何十年も前から決まっているが、寄る年波で参列者は漸減し、今日は、海軍戦闘機隊きっての歴戦の搭乗員だった故・角田和男さん(中尉・拙著『特攻の真意』文春文庫の主人公の一人)の次男・照実氏と、角田さんの三番機でニューギニアのブナで戦死した井原大三二飛曹の弟様ご夫婦、高橋「NPO法人零戦の会」事務局長と私、それに、本来来るべきでない搭乗員ストーカー夫婦二人という、小ぢんまりした集いになった。

 
(零戦搭乗員会の提灯も。)

 
 とはいえ、20年前から角田さんに同行し、角田さんから託された立場とすれば、この日の慰霊昇殿参拝は続けないわけにはいかない。

 今年の「みたま祭り」は、露天全廃という思い切った方針転換をしたので、境内はじつに静かだった。
 こんな静かなみたま祭りは、初めてだ。

 

 集合時間前に、境内の売店で肉うどん。灼熱のなか食べる熱いうどんが思いのほか美味だった。
 大阪人の私だけど、じつは靖国神社の味の濃いうどんは好物である。

 

 

 

 
 参拝終了後は、角田さん、井原さん夫妻、事務局長と神社近くの魚料理の名店「宮」で、さわらの照り焼き。これも美味。それからしばらく話し込む。

 

 帰りは角田照実さんと駅まで一緒だったが、だんだん父親に似てこられたようで、声も話し方もそっくり。つい故・和男中尉と話しているような錯覚を感じ、思わず涙ぐんだ。

 井原さんの弟様もそうだが、境内には暑いなか、戦没した英霊に命がけで会いにくる高齢のご遺族や戦友の姿が多くみられる。

 こんな姿に接していたら、A級戦犯がどうのこうのとか、「近隣諸国」(じつは中韓だけ)に気兼ねして、首相をはじめとする日本の政治家が靖国神社に参ってよいとか悪いとか、論じること自体がおかしいと思うし、少なくとも私は、生ある限り靖国神社にお参りすることをやめる気はない。これは、右とか左とかの問題じゃない。


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